CLAMP原作のxxxHOLiCのドラマ(2013年)と映画(2022年)と舞台(2021年)の実写3パターンを見たので感想を書きます。
なお、見た順番はドラマ→映画→舞台です。
記事のなかにはネタバレがあります。
原作準拠度
舞台>ドラマ>>>(超えられない壁)>>>映画ドラマ版の次に映画版を見るまでに数年ほど空いており、映画版を「こんな話だったっけ?いや、こんな話……いや、こんな奴いたか???」と思いながら舞台版を見たら原作のなぞりっぷりに感動してしまいました。
二次創作にあたってストーリーを改変してもいいしオリキャラをいれてもいい派ですが、アカグモはいらない派です。
画の綺麗さ
映画>>>ドラマ 舞台映画は画の綺麗さにステータス全振りしています。
四月一日
阪本奨悟(舞台版)しか勝たん。舞台版は見た目も性格も完璧に四月一日ですよ。
なので、四月一日推しなら舞台版だけ見てほしいです。
侑子
みんなちがってみんないい侑子のイメージが楊貴妃なら杏(ドラマ版)、クレオパトラなら柴咲コウ(映画)、太田基裕(舞台版)はその中間というところです。
百目鬼
映画 ドラマ>舞台見た目ならドラマ版の東出昌大、演技だけなら映画版の松村北斗、舞台版は両方のいいとこ取り。
ひまわり
舞台はあくまで客席から見ることが前提のもので、映像化すると見えてしまう細かい部分を『等身の高さが原作準拠』という力技でねじ伏せてくれます。映画版はストーリーが急ピッチで進むこともあって「このキャラはかわいい系なんだね」という感情よりも先に「なんかジメジメして面倒くさい奴」が芽生えてしまいました。
「四月一日の大好きなかわいいかわいいひまわりちゃん」を見たいなら舞台版です。
女郎蜘蛛
#ぅゎじゅくじょっょぃ #安達祐実(ドラマ版)が強すぎる件について映画版にアカグモが不要だと感じた理由は、女郎蜘蛛+アカグモの合わせ技でもドラマ版の女郎蜘蛛が上だと感じたからです。
Q.見た目なら吉岡里帆(映画版)がぶっちぎり優勝では?
A.映画はキャラだけではなくストーリーも改変しているから仕方ないね
舞台版の感想は「強そう(物理)」。
ドラマ
侑子の見た目が一番近い女郎蜘蛛が突き抜けていてとてもいい
映画
画はダントツに綺麗ただしストーリーと四月一日が別物
最後の最後に出てきた四月一日を見て「これ撮りたかっただけやろ」と思っていたら、本当にそういう記事がありました。
「原作のラストシーンを成立させるのに10年かかった」プロデューサー&担当編集が語る『ホリックxxxHOLiC』制作秘話
しかし、映画版の四月一日は最初からミセを継いだあと以上に暗いので「あんな賑やかな子だったのに、雰囲気変わっちゃったじゃん……もうあの子は戻ってこないんだ……」みたいな感傷には浸れません。
『四月一日がミセを継ぎたいと思うまで侑子に対して感情を抱くまでの描写』を二時間でまとめるのはさすがに無理でした。
舞台
『四月一日がミセを継ぎたいと思うまで侑子に対して感情を抱くまでの描写』を二時間でまとめるのはさすがに無理なので、二時間で女郎蜘蛛撃破RTAしたところでいい感じにしめてくれました。ひまわりのパートでも書きましたが、やはり舞台を映像化すると細かい部分、簡単に言うと、アップにした時の顔が気になってしまうわけです。
最大の問題は、太田基裕・侑子の顔面が強すぎることでして。
侑子が「遠目で見たらヨシ!」なら全部を「遠目で見たらヨシ!」で済ませられたのに、侑子が、よりによってトップバッターで出てくる侑子の顔面がですね、強いんですよ。
出番がない時は裏でひたすら着替えてそうなくらいに衣装が変わっていました。