一次創作はほどよい独善で

一次創作字書きとして、作り方についてのような話です。

どの登場人物も好きです。
頑固な子も馬鹿正直な子も不器用な子もみんな好きです。
全員『俺の嫁』なぐらいに好きです。
そんな好きな登場人物の話を考えていると、いくらでも思いつきます。

思いついたものは全て書きたい話ではありますが、ここで問題がひとつ。
「このキャラはこういう性格でこういう状況でこういう事を考えて~……」と事細かに書いてしまうと、
「だから素敵でしょ?格好いいでしょ?読んだ貴方がこのキャラを好きになるのは当然でしょ?」が
溢れ過ぎてしまうのです。
そんな事をされると、赤ちゃんやペットのホームビデオを見せつけられてる気分になります。

設定だけはやたらとしっかりしているけれど本体(小説や漫画など)はペラッペラとか、
小説内で書くべきものをあとがきで長々と説明しているとか、
絵を描いて「これはこういうものを描きました」と説明しなきゃならないとか、
そういう単純な実力不足とはまた別です。

読み手に設定を与えすぎるのは良くないというか、
「このキャラは実はこうなんじゃないかな」みたいな想像(二次創作)を
させる隙を与えないのは良くないかなと。
「うちのキャラはこんなにも素敵ですよ」という格好いい話は書きたいですが、
書くことで格好悪くなるような事はしたくないという矛盾です。
でも後者の方が強いです。

細かい説明はせずに、作者の「実はこうなんだよね」
読者の「実はこうなんじゃないか」が重なり合うのがいいと思うし、
別にそれが正解じゃなくても「実はこうなんじゃないか」と考えてもらえるのもいいです。
これは6:4ぐらいの割合なので大差なしです。
ゲームは「これはどうやればダンジョンの仕掛けが解けるのかな」と考えている間が
つらくもあり楽しいのであって、いきなり攻略本を与えたら早くクリアは出来るけど面白味に欠けるし、
何より記憶に残らないです。

自分が書きたくて(読みたくて)書いていても、
公開するならあまり独善的にならない方がいいかなという話でした。


02/08 人間の愚かさを教えてくれる『フランケンシュタインの誘惑』が好きすぎる

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